弊社新案潤コンサルティングと、化学工業日報社の中国現地法人、化日(上海)投資諮詢はこのほど、化学品登録関連法規制に関する交流会を開催した。日系化学企業の総経理、登記部門の担当者などをはじめ、約60人が参加した。
弊社新安潤の鄭凱技術総監からは、中国新化学物質・危険化学品管理に関する最新動向の紹介が行われた。鄭凱氏は北京軍医科学院毒物薬物研究所、上海市計画生育科学研究所などの研究機関に勤務していた経験もあり、新規化学物質申告と有害化学物質登録実務の分野で豊富な実績を有している。
講演では2021年1月から実施している「新化学物質環境管理登記弁法」(12号令)上の注意点や違反した際の罰則、申請方法などが改めて紹介された。
また危険化学品管理では登記上の変更点、危険化学品輸入時の包装袋へのQRコードの記載義務「1企業、1製品、1コード」の運用状況などについて講演が行われた。
第2部では参加者から事前に募集した化学品規制関連の質問を講師が回答する形式の交流会を行った。現場査察での注意点、提出書類や申請の電子化に伴う資料保存の方法、新規化学物質の物性試験についてなど、20以上の事前質問が寄せられた。参加者からは「疑問が解決してよかった」など日系企業が抱えている悩みを解消する交流会となった。さらに会場の参加者からも多くの質問が寄せられ、活発な議論が行われた。